2011年8月16日火曜日

語学教育の「三せる」

週末に少し中国語の復習をしようとして、ある言葉の意味を改めて噛み締めることになった。

「わからせる」「おぼえさせる」「つかわせる」

日本語教師養成講座に通っていた時に、ある先生に教わった「三せる」である。日本語を教える際に、まず、「わからせる」(導入)ことが必要であり、それからパターンプラクティス等の練習で「おぼえさせ」、状況設定等を行って実際に「つかわせる」というものである。

教師が学習者に「させる」という言い方には少し抵抗があるが、なるほどそうだなあと思って時々この言葉を思い出していた。

今回、中国語の復習をしようとして、この言葉の重みを痛感したのは、「全然覚えてへんなあ」と思いながらよく考えてみると、そもそも「分かっていない」ことが多々あるのに改めて気づいたからだ。よく「分かっていない」から、覚えたり、練習(作文)したりもままならない。

しかし、先生にも同情を禁じ得ない。現在、B班で使っている『说汉语(上)』の授業は、1日4時間の授業で1課と猛烈なスピードで進んでいく。そのうち、新出単語と文法の時間は2時間しかなく、完全な講義形式である。さすが、速成学院というところだが、先生は時間内に範囲を終えるのに一苦労だし、学生もついていくのに必死である。個人的には、とてもではないが時間内に消化しきれない。

「三せる」で言えば、「わからせる」の確認が十分に出来ず、「おぼえさせる」「つかわせる」の時間も十分に取れないまま、翌日には次の課に進むという具合である。習う量のあまりの多さと早さに、「同学 tong2xue2」(クラスメート)と「習ったそばから忘れる」と嘆き合っている。

勿論、この早さで進むからこそ速成学院と命名されているわけで、そのメリットもあると思う。意欲と時間のある人は、「三せる」で足りない部分を「语伴」や「辅导老师」と勉強することで補うことも出来る。

でも長期間このペースで勉強するのは、個人的には辛い。速成学院のコースは、最長で一学期(4か月強)になっているが、妥当だと思う。

英語を多用する先生がいるというのは、この辺りの事情も関係しているが、それはまた別の機会に書きたい。

最後に一点、今受けている中国語教育では、新出単語の学習に非常に力点が置かれていると感じている。必ず新出単語から始まり、その解説が1時間は続く。自分が知っている日本語教育や韓国語教育とは随分違う。これについても、もう少し考えてみたいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿